non filled up the heart



「あ・・・あのね、アルベル。・・・欲求不満なのは分かるんだけど・・・。」

同じ男として、それは理解できるんだ。

「分かってるなら大人しくしてろ。」

「いや、でもだからって・・・。」

いきなり襲わなくてもいいんじゃないか?

「お前が手を出してこないからだろうが。」

「・・・3日前にもしなかったっけ?」

しかもその時もアルベルから・・・。

「細かいとこは気にするな。それより、やるのかやらないのか、はっきりしろ。」

「・・・する。」

・・・どっちが攻めか、分からないよ、これじゃ。

「ふん・・・なら、初めからうだうだ言ってんじゃねぇよ。」





・・・絶対、メチャクチャにしてやる・・・。





アルベルは色気の欠片も無く服を脱ぎ捨ててゆく。

ガチャガチャと金属音が部屋に響く。

やがて全ての服を脱ぎ捨てたアルベルは簡単に服を乱しただけの僕に自ら口付けをした。

角度を変えて、何度も。

僕もアルベルもお互いにお互いを貪る。

唇を離してアルベルをベッドに押し倒す。

ベッドに散らばった不思議な色をした髪を梳きながら、もう一度唇を重ねて。

僕の下で大人しくしている身体を何となく見た。

いつ見ても、綺麗な身体。

下手な女の人より華奢で、雪焼けした肌も滑らか。

指で、舌で、様々になぞれば少しずつ赤みを増してゆく。

情欲に染まり始めた証。

その上に自ら赤く痕を残して満たされてゆく欲を自覚する。

あっ・・・ぁっ・・・ん、ふ・・・ぅ・・・」

快楽を表す高めの声が、少し掠れていて色っぽい。

その声と、涙に濡れた赤い瞳で僕をさらに求めてくる。

ぞくりと何かが身体を走って、僕の理性をさらおうとする。

でも、まだ駄目だよ。

今日は、とことんまで乱してやることに決めたんだ。

先に僕が理性なくしたら、意味ない。

「ん・・・フェイト・・・?」

動きを止めてベッドの傍らの道具袋を漁りだした僕に、アルベルが不審そうな声で尋ねる。

「あぁ、気にしないで。ちょっと面白いことするだけだから・・・」

僕はお目当ての物を見つけてアルベルに向き直った。

それを枕元に置いて、アルベルの腕をその頭上で一つにまとめる。

「フェ・・・フェイト・・・ちょっと待っ・・・」

「・・・黙って。」

僕は抗議しようとする口を自らの口で塞いで、にっこりと笑った。

「たまには、僕に主導権握らせてよ。」

言ってアルベルの腕を取り出した物――ロープで縛ってベッドに結びつけた。

「嫌っ・・だ・・・!」

「・・・今更暴れたって駄目だよ。もう結んじゃったもん。」

これで、逃げられないよね?

「さて・・・どんな風にしようか。アルベルは料理し甲斐があるからなぁ・・・」

言いながらアルベルの前髪を払って額に口付けた。

微かに震える身体。

恐怖を抱き始めた心。

「可愛いね・・・。やっぱここは、オーソドックスにいくべきだよね。」

僕は前触れも無くアルベルの中心に触れた。

「っあ・・・ぁあっ・・・んっ・・・!」

アルベルは身体を捩って逃れようとする。

「・・・無駄だってば。大丈夫、ちょっと乱暴にするだけだから。」

「そ・・れの、あっ・・・どこが、大丈夫だって・・・んあっ・・・やっ・・・」

「・・・平気でしょ?アルベルいつも自分で激しくしてるんだから。
 それを少し荒くするだけ。・・・気持ちよくしてあげるから・・・ね?」

アルベルは観念したように目を閉じた。

「いい子だね、アルベル。・・・愛してるよ。」

耳元で囁いて、その中に舌を入れた。

手では中心を扱きながら、舌で耳の中を刺激する。

「あっ、あっ・・・ぁあんっ・・・や、んんっ・・・はあっ・・・あ・・・っ!」

アルベルは快楽に堪える事無く喘いでいる。

足をビクビクと痙攣させて、涙を零しながら。

・・・何でこんなに可愛いんだろう。

僕も可愛いだの何だのとよく言われるけど、今のアルベルに敵う可愛さなんて無いよ。

顔を真っ赤に染めて、快感に身体を打ち震わせて。

波打つ身体は求めている。

もっと、もっと・・・って。



だから、それに、答えてあげる。





だって、襲ってきたのはアルベルだもの。







「んんあっ・・・あぁんっ!あ、もう・・・それは、いいっ・・・!」

指で後ろを慣らしていれば、アルベルは耐えられないというように言った。

「・・・もう、欲しいの?」

3本の指でバラバラに犯しながら、意地悪くそう尋ねる。

「あ、ぁあっ・・・もっ、欲し・・・っい・・・」

懇願するように言われれば、すぐにでも突き上げたくなる衝動に駆られる。

実際、アルベルもそれを望んでいる。

・・・でも、今日の僕は意地悪だから。

「じゃあ、お願いしてみせてよ。何をどこに欲しいのか、自分で言ってみな。」

「や・・・何、言って・・・ぁああっ!」

僕は指でアルベルの内側を抉る。

「言わなきゃずっと、このままだよ。・・・ほら、どうして欲しいの?」

「ふあっ・・・ぁっ・・・フェイトぉ・・・」

「・・・そんな声しても、ダメ。言わなきゃ何もしてあげない。」

言ってアルベルの中から指を引き抜いた。

完全に、アルベルの体から接触を絶つ。

何の刺激も与えられなくなったアルベルが泣きそうな子どものような目で僕を見上げる。

・・・これって、放置プレイって言うのかな・・・。

まぁいいか。

「どうしたの?このまま放って置かれたい?」

「やっ・・・やだっ・・・」

「・・・なら、言いなよ。言った通りのこと、してあげる。」

アルベルは未だ僕を見上げる。

口を開いたり、閉じたり。

言いたい言葉を飲み込みながら、咽から絞り出そうとしている。

「う・・・フェイトのを・・・俺、の・・・中に・・・っ」

ようやくアルベルが“お願い”をした。

ちょっと不完全だけどね。

襲うだけ襲っといて“誘う”のが苦手なアルベルにしては上出来だね。

「いいよ。じゃあ、あげる。」

「ひっ・・・あ、ぁああっ!あっ、あぁっ・・・!」

アルベルの中に自身をゆっくりと飲み込ませる。

一気に突き刺してやりたいけど、ここは抑えないとね。

だって、アルベルは。

「あっ・・・あんっ、っぁあ・・・っと・・・フェイト・・・っ!」

ほら、やっぱり。

より強い刺激を求めて強請ると思ったんだ。

こういうことは言うのにね。

「もっと・・・激しく、してほしい・・・っ?」

突き上げながら言葉を紡ぐ。

「ああぁぁっ!・・・んくっ、ぁはっ!・・・んッ、強、くっ・・・もっと、奥っ・・・っあ!」

「・・・いやらしいね。」

それこそが、僕の望んだ言葉だけど。

だって、これで思う存分虐めることができる。

奥まで犯して、メチャクチャにできる。

「可愛いね・・・っ・・・アルベル・・・!」

「あ、あっ、あっ!あんんっ、くっ・・・ぁあっ・・・!」





逃げる術も無く、ただ乱れる君を、見たかった。

きっと、綺麗なんだろうなって、思ってたんだ。







想像以上だよ、アルベル。



いつもより、ずっといやらしくて、綺麗だ。













こういうのもいいね、アルベル。



そんな頻繁にこんなことできるか、阿呆・・・















でも、君は“嫌”とは言わなかった。











―― Fin ――






う〜〜ん・・・これではまるっきり変態だ・・・。
こんなものを人様の目に触れさせていいのだろうか・・・と思いつつUPする自分・・・。
・・・オフ友も95%以上の確率で見るのにね・・・ふふ・・・・・・
英語の題名も「満たされない心」です。ただし、絶対に間違ってます。わざとです。
これは私も主催している「アルベル襲い受け同盟」に投稿?します。
置けるか?これ・・・

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